サステナビリティ
健康経営・労働安全衛生の推進
指標・目標
当社グループでは、「健康経営・労働安全衛生の推進」をマテリアリティとして特定し、以下のKPIを定めて、取り組みを進めています。
指標 | 範囲 | 単位 | 2021年度 | 2022年度 | 2023年度 | 中長期目標 | |
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2024年度 | 2030年度 | ||||||
休業労災発生件数(休業1日以上) | 連結(国内) | 件 | 5 | 1 | 0 | 0 | 0 |
うち、死傷病報告労災件数 | 連結(国内) | 件 | 4 | 0 | 0 | 0 | 0 |
特定健診実施率 | 連結(国内) | % | 85.9 | 88.9 | 90.3 | 90 | 90 |
特定保健指導実施率 | 連結(国内) | % | 37.6 | 52.5 | 61.4 | 55 | 60 |
健康経営
社員の健康促進への投資は、活力向上や生産性の向上等組織の活性化をもたらし、結果的に当社の持続的成長につながると考えています。社員が元気に働き続けられる環境づくりなくして企業の持続的成長の実現は困難と捉え、その実現に向けて当社と健康保険組合でコラボヘルス※の取り組みを実施し、当社の「健康経営(投資)」と健康保険組合による「データヘルス計画」を車の両輪として機能させるための活動を展開しています。
※コラボヘルス:会社と健康保険組合がそれぞれの役割の責任を果たしながら連携し、社員の健康づくりを推進すること
従業員の心身の健康維持を支援
データ分析に基づき社員・家族の現状を把握し、健康課題に対応する効果的・効率的な保健事業(データヘルス)として作成した第3期データヘルス計画の進捗と改善点、スコアリングレポートを健康保険組合と情報共有し、健康課題解消・改善に向けた見直し等を実施しています。
特に生活習慣病対策としては「特定健診・特定保健指導実施率」をKPIとして設定し、実施率向上に取り組んでいます。疾病予防対策としては40歳以上の社員に毎年「人間ドック」に準じた定期健康診断を実施しています。また、がん・乳がん検診などの充実を図っています。その他、ハイリスク未受診者対策、糖尿病予防改善・禁煙プログラム、肩こり・腰痛予防、ウォーキングチャレンジ等の実施やヘルスリテラシーとして季刊誌や冊子配布を行っており、「心身ともに健全な状態」の実現に向けた行動変容への支援を行っています。
また、社員自身のストレスの気づきおよびその対処の支援ならびに職場環境の改善を通じてメンタルヘルス不調となることを未然に防止するために、労働安全衛生法で定められるストレスチェックはもちろんのこと、高ストレスとみられる職場があった場合には職場環境改善への取り組みを早期実施するようにしています。
ワークライフバランスの確保
当社は、社員がワークライフバランスを確保できるよう、フレックスタイム制度、勤務間インターバル制度など各種制度を設けています。
半日有給休暇制度・有給休暇取得推進期間
有給休暇を半日ずつ取得できる制度の導入や有給休暇の取得推進キャンペーンの実施を行っています。その他にも年次有給休暇の計画的付与を事業所全体の休業による一斉付与で行い大型連休にするなど、ワークライフバランスの確保に注力しています。
失効有給休暇の積立保存制度
取得から2年後に失効となる有給休暇を60日まで積立保存休暇として利用できる制度です。積立保存休暇は、子の養育、介護、私傷病の際に取得できます
労働安全衛生
労働安全衛生基本理念
当社は、“安全をすべてに優先させる”ことを基本とし労働安全衛生を企業活動の最も重要な基盤と考え健康で安全で快適な職場環境の維持向上に努めます。
労働安全衛生方針
- 労働安全衛生の遵守
- 労働安全衛生の体制の維持、強化
- 働きやすい職場づくり
- 健康増進
安全衛生管理体制
当社は、ISO45001に沿った労働安全マネジメントシステムにて活動しています。

安全衛生活動
リスクアセスメントによる危険・有害源撲滅活動
2003年にリスクアセスメントを導入後、職場に潜在している危険・有害要因を排除・隔離し、リスクを低減させる未然防止型の改善活動が定着しました。「労働災害ゼロ」から「危険ゼロ」となるように、安全意識向上と危険改善・システム改善の活動を全員参加で進めています。
安全衛生パトロール
工場内に潜む危険や不安全行動、基本行動としての5Sが定着しているかなどを確認するために、工場の管理者が定期的に各職場をパトロールしています。こうした活動で抽出した危険源に対しリスクアセスメントを行い、安全最優先の作業環境を構築しています。

VR安全教育
工場内の危険作業を伴う現場での安全教育やKYT(危険予知トレーニング)活動の一環としてVR(バーチャルリアリティー)を活用した教育コンテンツを導入しています。VRを活用することで労働災害や危険なシチュエーションを疑似体験することができ、事故の予防や安全意識の向上につながっています。

安全衛生情報の共有
安全衛生に関する資料や労働災害に関する情報を、海外連結子会社を含むグループ全社で共有しています。これにより、作業者の安全意識向上と事故の防止につなげています。
安全衛生活動の成果
労災発生状況
当社グループでは過去から現在まで死亡事故は発生していません。
上海理研塑料有限公司(中国) 「優秀企業賞」を受賞
同社が所在する上海市庄工業区の管理委員会から「優秀企業」として表彰されました。前年に引き続き2年連続の受賞となります。この賞は、安全環境面などで問題なく、健全な企業経営を実践する企業に贈られるものです。
RIKEN ELASTOMERS CORPORATION(米国) 「ケンタッキー州知事安全衛生賞」を受賞
労働安全衛生の取り組みに対し、同社が所在するケンタッキー州の知事より安全衛生賞が授与されました。2020年から5年連続の受賞となります。
