サステナビリティ
品質向上と製品安全の確保
当社が掲げる品質方針「顧客第一、品質第一を念頭におき、信頼性の高い製品およびサービスを供給する」を深化させるため、過去の製造不具合事例の活用、ならびに海外を含む連結子会社も利用できる品質グローバルビッグデータを構築し、設計や生産プロセスDR/FMEA※1の質向上を推進していきます。
※1DR(デザインレビュー):各プロセスごとに課題の抽出ならびに妥当性の評価を行い、次プロセスへの移行可否を判断する手法
FMEA(故障モード影響解析):各プロセスの境界条件から発生し得る異常事態を想定し、製品品質のバラツキを最小化するための手法
品質方針
顧客第一、品質第一を念頭におき、信頼性の高い製品およびサービスを供給する
指標・目標
指標 | 範囲 | 単位 | 2021年度 | 2022年度 | 2023年度 | 中長期目標 | |
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2024年度 | 2030年度 | ||||||
市場回収を伴う重大品質事故 発生件数 |
単体 | 件 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
品質保証体制
当社では、品質方針「顧客第一、品質第一を念頭におき、信頼性の高い製品およびサービスを供給する」を掲げ、ISO9001に準拠したもの造りに取り組んでいます。毎週、海外拠点を含む全生産拠点と連携した品質改善活動を行うことで、原材料受入から製品納入までの全工程品質管理を徹底し、過去の不具合事例の再発防止だけでなく、新規事例の真因分析と情報共有を実現しています。
ISO9001(2015)認証取得
登録日:1998年9月14日 維持継続中
品質改善活動
2021年度に導入を開始したセンシング技術による変化点の可視化によって、生産工程で異常を発見することが可能になりました。2020年に導入したAIを活用した出荷検査と組み合わせることで、不良を作らない、作り過ぎないという未然防止活動の強化につながりました。
2022年度は、過去の製造不具合事例をデジタル化した品質変化点発見ツール(品質ナビゲータ)の最適化を行い、グローバル品質管理のビッグデータの基盤整備を行いました。
製品安全性の強化
メーカーに課せられた使命として、当社設立以来、製品の安全性に配慮してきました。製造物責任法を遵守するとともに「製品の安全性」への取り組みをさらに強化しており、特に製造物責任を重視する製品群(医療用向け製品やUL等公的認定製品)については、一度もPL問題は発生していません。
2022年度からは製品安全委員会と化学物質管理委員会を統合した新たな製品安全委員会が発足しました。製造物責任や化学物質を含め、当社のリスクを抽出・削減することを目的として、活動していきます。