サステナビリティ
化学物質の管理
リケンテクノスおよびグループ各関係会社は、製品の開発から廃棄までの全ての過程において、環境関連物質による環境への負荷を低減するために、製品及び製造時に使用する化学物質の管理を実施しています。
化学物質の管理について
1. 使用物質の把握・管理
使用する物質については、製品により、下記の基準に基づき、使用物質の禁止、管理を進めています。
- 法規制(化審法、労安法、食品衛生法、PRTR法、EU・RoHS指令、REACH等)
- 用途
- お客様の要求(お客様の化学物質管理規程等)
- 当社の化学物質管理方針
2. 開発における原材料の選定
製品の開発に当たり、原材料を選定する場合は、上記の基準を踏まえ、不純物を含め、原材料の選定を行なっています。
3. 購入原材料の管理
原材料に起因する、意図しない化学物質の混入を防ぐため、「リケンテクノスグループグリーン調達基準」を制定し、管理しています。
- 原材料メーカーに対し、環境関連物質の管理を含む環境管理システムの構築を依頼
- 購入する原材料のMSDSによる情報収集、および、1項の基準により制限を受ける物質の分析データ及び、「化学物質含有情報シート」の要求
- 不適合発生時の是正処置要求および効果の確認
4. 製造における異物混入、不純物管理
- 製品の化学物質管理の要求レベルが製造現場で把握できる体制の確立
- 管理レベルの異なる製品の設備的分離又は、異物混入防止対策の徹底
- 異物、不純物混入防止作業の徹底とその教育の実施
5. RoHS10物質の検査
カドミウム・六価クロム、水銀、PBB、PBDE、DIBPについては、既に全廃し、規制値を超える可能性は有りません。鉛、BBP、DBP、DEHP、についても限定された使用で使用場所も限定・管理されています。これらを含む原材料を使用する製品もありますが、設備的分離又は、混入防止対策の徹底により、規制値を超えることなく管理しています。 その上で、以下のように検査の頻度を定めています。
- 非鉛、非DEHP専用ライン製造製品は、定められた頻度で分析、安定した生産状態であることを確認
- DEHP、BBP、DBP使用ラインではRoHs2対象製品は生産しない
鉛化合物使用ライン製造製品は、全ての該当製品を分析、検査する
他の化学物質については、分析技術が未確立等の問題がありますが、当社に原材料を供給していただいている原材料メーカーと綿密な連携のもと、お客様のご要求にお応えできる管理状況になっております。
グリーン調達基準
1. 目的
リケンテクノスグループは地球環境保全活動を推進しており、その一環としてグリーン調達に取り組んでいます。リケンテクノスグループ各関係会社はお取引先様と共同で環境保全を進め、資源の有効活用に取り組んでまいります。
欧州でのREACHを含む化学物質管理規制への対応を含め、化学物質含有情報の把握・伝達が今まで以上に重要となっています。
弊社もリケンテクノグループとしての「グリーン調達基準」の発行に当たり、より細部に渡り化学物質含有情報が入手できるように、リケンテクノスグループ独自の
「化学物質含有情報シート」
を作成し運用しております。
お取引様各社におかれましては、「SDS」、「不使用証明書」、リケンテクノスグループ指定の「化学物質含有情報シート」を納入するリケンテクノス各関係会社へご提出していただきますようお願い申し上げます。
2. 適用範囲
この基準書は、リケンテクノスグループ各関係会社の製品を構成する原材料、副資材等、弊社グループが調達する化学品における、お取引先様での環境管理システム構築および環境関連物質管理に適用します。
3. グリーン調達基準方針
- 環境管理システム構築のお願い
- 経営者の環境に関する宣言・方針
- 環境目標と計画の策定
- 自己評価
- 環境パフォーマンス達成のお願い
- 生産工程・使用原料等の変更、納入後に発見された製品異常のご報告の依頼。
4. 環境関連物質に関する調査及び報告のお願い
- SDS(MSDS)での開示お願い
- リケンテクノスグループ指定の「化学物質含有情報シート」での開示と保証のお願い
- RoHS2 10物質の含有上限値および測定値の報告
カドミウム、鉛、六価クロム(又は総クロム)、水銀、PBB、PBDE(又は総臭素)
DEHP、BBP、DBP、DIBP - 含有化学物質の報告のお願い
製品に含まれる不純物、副生成物等の微量含有化学物質を含めて当規準で指定した法規法令に該当する化学物質を含む場合、化学物質名、CAS No、含有量、不純物あるいは副生成物の識別、該当する法規のご報告をお願いします。
- RoHS2 10物質の含有上限値および測定値の報告