工場の老朽化により生じた
設備の一括更新作業を行うことに
工場は建てたときから老朽化が始まります。長期間使用している設備もあり、蒸気を工場内のあらゆるところに送り届けている設備に不具合が発生しやすくなっていました。そこで、工場全体の蒸気の設備を見直し一括で更新してはどうかと考え、提案しました。今までは不具合が発生した都度、不具合のある部分を直していましたが、一つひとつ個別で対応することでコストや作業が余分に発生しており、不具合発生箇所によっては簡単に修理できない可能性もあり、修理に時間がかかることで生産性を低下させる懸念もありました。
約100個ある更新箇所をすべて人力で
確認するところから始める
工場内には蒸気を発生させるボイラーとつながる配管が無数にあります。ボイラーに溜まった凝縮水やエアーを排出する設備を蒸気トラップといいます。この蒸気トラップは工場全体で100個ほどあり、数が多いうえに広い工場内のあちこちに点在しています。一つひとつ確認する作業は大変骨が折れる作業なのですが、すべて確認しないことには今回の計画は立てられません。やると決めたからには行動するのみ。すべてを調査し、社内での承認を得て、具体的な更新作業に着手できる段階まで漕ぎつけました。
現在は、実行に向けての
具体的な計画を立案中
リケンテクノスでは、こうした入社3年目の社員の提案を積極的に受け入れてくれる雰囲気があります。計画を提案した部長からも「やってみろ」と快く後押していただき、現在は実際の更新作業に向けての準備を進めています。リケンテクノスの工場には、蒸気の熱を使って素材を温めるという工程があります。蒸気の設備を最新のものへと更新することができれば、今回のプロジェクトは省エネ、CO₂削減、生産性の向上により会社全体の価値向上にもつながりますので、気合いが入っています。
自分たちでプロジェクトを進めたことで
次なる目標も明確になった
まだまだ更新作業はこれからですが、今後は、工場のDX推進にも携わっていきたいです。工場には長く使用している設備も多くあります。長く使う中で最適化もされて当社の強みとなってきましたが、新しい設備には新しい強みもあります。少子高齢化が進み人手も少なくなるなかで、工場の自動化や省力化は避けては通れない課題です。現場の困りごとを解決しながら、会社全体の価値向上に貢献できる提案をしていきたいと思っています。